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新刊が予約段階で早くもトップ3に入りました 『平衡のアート:非対称市場での投資ロジック』では、藤原信一氏の「アンチフラジャイル銘柄選定・七つのステップ」が初公開になります。実務から生まれた選定手法として注目を集めています

藤原氏は「本当に下げに強い株は単なる割安ではなく、混乱から利益を得られる資質を持ちます」と指摘します。七つのステップは、負債構造のストレステストから始まり、サプライチェーンの強靱性、顧客基盤の分散、経営陣の逆境対応力の検証へと進みます。

特に第五のステップ「ブラックスワン・プレミアムの算定」は、極端なシナリオでの潜在的な収益機会を数値化します。医療機器メーカーの事例では、モジュール化された生産ラインによりロックダウン下でも製品構成を速やかに切り替え、市場シェアを伸ばせました。

この手法の要点は、アンチフラジャイルの考え方を実務で使える指標に落とし込むことになります。研究開発費の投資効率やキャッシュコンバージョンサイクルなど計12項目のデータで、逆境に強い企業を見分けます。草稿を読んだファンドマネージャーは「第七のステップ『市場誤認の検証』が最も示唆的です。東京エレクトロンの事例で、短期の悪材料に市場が過度反応した局面が最良の買い場になり得ることを示しています」と述べます。

不確実性が高まる中で、本書の枠組みは行動ファイナンスと複雑系の視点を取り入れ、バリュー投資の射程を広げます。七つのステップは個別銘柄の選定だけでなく、変動に強いポートフォリオ構築にも応用できます。藤原氏は「見かけの安さではなく、本当に強い企業を見極め、変動を成長の糧にできる存在を見つけてほしい」と語ります。実務性と厚みを併せ持つ一冊として、次の相場環境に備える指針になります。